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日本で流行ったマリトッツォ イタリアとの違い

日本で流行ったマリトッツォ イタリアとの違い

日本で流行ったマリトッツォ

2年ほど前に大ブームを起こした
マリトッツォ

名前が言いにくいのですが
大ブームということもあり、
今や知らない人はいないくらい有名ですよね。

日本人のほとんどの方が
一度は食べたことがあるのではないでしょうか。

私もつくって食べましたよ。


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地域限定のお菓子

マリトッツォ

これ、ローマあたりでしか食べられないお菓子です。

本当のマリトッツォは
私も食べたことがありません。

というのも
私が滞在していたのは
ベネツィアの近くの「トレヴィーゾ」という街

北の方なんです。

だから、
ケーキ屋さんとか、パン屋さんなどで
見かけたことがありません。

以前、間違えて
フィレンツェのバールで
「マリトッツォありますか?」と聞いたら
「なに?それ?」という反応でした。

あ、ちなみにバールというのは
カフェみたいなところで、
コーヒー飲んだり、ちょっとしたお菓子を食べたりするところ

イタリアでは社交の場って感じです。

余談ですが、
トイレに困ったら、バールに入って借りましょう。
もちろん、コーヒー(他のものでもいいのですよ)を頼んでね。

イタリア人がみんな知っているわけではない

私、Facebookで私と友人イタリア人のグループが作ってあり、
一度、聞いたことがあるんです。

「マリトッツォってどんなの?」ってね。

そうしたら、
本当に会ったことのある友人たちは
し〜んとしていて、
ネット上で知り合った友人たちが
写真や画像を送ってくれました。

ローマの近く出身とか
食べたことある人たちですね。

現地のものは、日本のものより大きくて
「日本のは小さすぎ・・・」と言っていました。

確かにいろんなものが
日本サイズ(小さい上品なサイズ)ですもの。

イタリアサイズは大きいんです。

ローマ以外では見かけられなくて
食べたことがない人も多いんです。


マリトッツォは
地域限定のお菓子なんですね〜。

有名なパンナコッタ

パンナコッタもそう。

まだまだイタリア語が話せなかった時に、
先生のお家にホームステイ!
なんてものに参加して

イタリア語を教えたもらいながら
家庭料理も習って滞在した時がありました。

ここで、先生から「何か作りたいものはない?」と聞かれ
「パンナコッタ!」と勢いよく答えたら

まさかの
「なに?それ?」
でした。

驚いたのはこっち。

え?イタリア人でも知らないの?
日本人の私でも知っているのに

本当にびっくりした体験でした。

今だと
そういうことってよくあることだよね〜
なんて思います。

逆に
わたしたちが知らない日本のことを
イタリア人から聞くこともありますから。

好きな国のことって
その国の人より物知りになってる可能性があるんです。

ティラミスは有名

反対に
ティラミスは、これはもう全国的に知られてるデザートですね。

どこのレストランでも
デザートにティラミスが置いてあると言っても過言ではないくらい。

ちなみに
わたしが滞在していたトレヴィーゾ発祥のデザートなんです。

私は
ティラミスを人のおうちでしか食べたことがないんですよね。

尋ねると出してくれたり
お食事会のデザートで出てきたり

みんなおうちで作って食べてます。

日本人の方がよく知っている

イタリア人よりも
日本人の方がよく知っている

なんてことも多いんです。

日本人は流行に敏感
トレンドになると
みんな知っていることが常識

だから、マリトッツォも
ほとんどの国民が知ることに

イタリアでは、
こんなに国中で流行るなんてことがないんです。

だから、その土地に行かないと
食べられない美味しいものもたくさんあります。

しかも、
その情報も現地に行かないと得られない。

「みんなが食べてる、あれ、なあに?」とね。

その点、日本はイタリアンがブームになった時もあり、
イタリア人よりイタリアンをよく知っている。

滞在期間が長いわたしでも、
へ〜と思うイタリア料理を日本で聞きますからね。

マリトッツォもそう。

イタリアで流行りとは?

前述もしましたが、
イタリア人はあまり流行りに敏感ではない。

というのも
個性が大事なんです。

誰かと同じなんてありえない!

オリジナリティを大事にします。

ファッションだと、
毎年、流行りの色がありますよね。
それを上手に着こなす人もたくさんいる反面、

「私はその色が好きではない」とか
「私に似合う色じゃない」などで
身につけないとか、別の色を別の店で探す
なんて人もいるくらいです。

流行りが流行りではない

食べ物も同じ。

日本のように、テレビで言われたからって
次の日にスーパーの棚からなくなるという現象は、
まず起こらない。

イタリアのみなさんは、本当に
個人(自分)を大事にし、貫いています。

やはり口コミ

確かに
予約の取れないレストランも存在します。

それはやはり
口コミ

日本のようにグルメガイドみたいなものがないんです。

ミシュランガイドはあっても
それほど有名じゃない。

イタリアだと
「ガンベロ ロッソ」というグルメガイドがあるのですが、
イタリア人はそれを信用していない。

やはり自分の舌や感覚の方を信用している。

そして、
自分の友人知人、縁のある人からの情報をより重要視するので、
雑誌やメディアの方法を軽んじているように見えます。

だから、ほんと、口コミが大事。

でも、旅行者にとって
現地の人の口コミってわからない。

そんな時は、


お店にどんな人が入っているか見てみましょう。



声が大きく、身振りが大きい人がたくさんいるところ
それはイタリア人の多く入っている証拠。
それなら、美味しいはずです。

静かに食事していたら
それは、観光客っぽので、別のところがおすすめ。

これ、わたしのレストラン選びの方法
よかったら参考に。

時代の流れと共に

口コミが大事

とは言っても、今の時代
スマホをみんな持っていて
インスタなどSNSにあげるなどして
情報がものすごい速さで伝わる。

どんな田舎でも、世界中に発信できる。

誰が、どこで見ているかわからない。


今まで現地の人向けに美味しいものを提供していたお店はもちろん
観光客向けに「一回来てくれればそれでよし」みたいな商売していたお店も
全てが世界中に晒される。

だから、ちょっとずつ変わってきている。
1回来ただけでも、美味しいと満足してもらおう
そんな、気持ちでいるお店が増えたように感じます。

流行りではないけれど、
美味しいものの情報は、インターネットの発達によって
もっと身近になっていくのでしょうね。

PROFILE

渡邉 憂子
渡邉 憂子オンライン料理教室「魔法のイタリアンレシピ」主宰
イタリア留学経験を活かし、オンラインで本場のイタリア料理教室を開催。自宅で美味しいイタリアンを楽しめるようにし、周りの人々を笑顔にをモットーに活動中。イタリア好きな方、料理自信のない方、大歓迎。一緒に美味しいものを作り、心も満たしましょう。

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