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カルボナーラに合うパスタは?

カルボナーラに合わせるパスタとは?

イタリアにはパスタがとてもたくさんの種類があります。
イタリアでは、
「このパスタにはこのソースを合わせる」なんて暗黙のルール
みたいなものがあります。

多少おうちによって違いもありますが
大体決まっています。

より、イタリアにいるかのように料理したい場合は参考にしてみてくださいね。

カルボナーラにはスパゲッティ?

カルボナーラ作る時(もしくはお店で食べる時)
スパゲッティということが多いのではないでしょうか?

私も
スパゲッティで作ることが多いです。

イタリアでも、そう。
スパゲッティで作ることが多いです。

稀ですが、
ペンネとかマッケロー二など
日本でいうマカロニのような形状のパスタを使うことがあります。

これ、イタリアでも稀なので、
話す人によっては
「え!?使わないよ!」とか
「そんなの邪道だ!」と言われたりします。

ちなみに
ペンネとは
マカロニ状のパスタですが、斜めに切られていて、
ちょうどペン先のような形なので「ペンネ」と呼ばれます。

イタリア語でペンのことを「ペンナ」といい、
その複数形が「ペンネ」なんです。

筋の入ったものが一般的。

でも、なぜかうちの近くの店では
筋のないものが売られています。

ペンネと合わせるのは?

前述したペンネ
これと合わせるソースは

アッラビアータ

ピリッと唐辛子の効いたトマトソースです。

辛いので顔が赤くなり「怒っている」と表現されるのかな?

アッラビアータとは
イタリア語で「怒った」というような意味です。

ミートソースには・・・

日本でもポピュラーなミートソース

「ラグー」と言ったり、
「ボロニェーゼ」なんて言ったりします。

ボロニェーゼは
ボローニャのという意味で
ボローニャという街のことです。

このボローニャ
フィレンツエのあるトスカーナ州の上(北)に位置する
エミリアロマーニャ州の州都。

大きな大学があったり、
世界で初めて解剖をおこなったことで有名なんです。

絵本のボローニャ国際絵本原画展が有名ですね。

このエミリアロマーニャ州
美食地域としても有名なんです。

バルサミコの有名なモデナ
パルミジャーノのパルマ
パルマは生ハムでも有名

ラザニアとかもこの辺りの食べ物なんです。

とにかく美味しいものが多い
エミリアロマーナ州

ここでは
パスタを作る時に卵を入れて黄色い生地にするんです。
そして、割とコッテリしたお料理が多い。

海に面している街もあり、海の幸の料理も豊富。

そんな土地柄なので、
ミートソース(ボロニェーゼ)に合わせるのは
タリアテッレ

卵の入った生地でできた
きしめんのような平麺。

きしめん、わかるかなぁ?
私、愛知県なんで、この例えになってしまうんですけど(汗)

このタリアテッレと合わせるのが普通。

そして、
イタリアでは、ソースとパスタは混ぜ合わせるのが基本です。

写真などで、ソースが上に載っているだけのものがありますが
これはイタリア人に言わせると「邪道」です(笑)。

ジェノベーゼには・・・

夏のパスタとして
ジェノベーゼがあります。

バジルをたっぷり使ったソースのジェノベーゼ

これ、「ジェノバ」と言って
イタリアの北西の海岸沿いにある街のもの。

「ペースト」と呼ばれています。

「ペースト」と言ったら、
ジェノベーゼ、バジルのぺーストのことを指します。

何かのペーストのことを「◯◯のペースト」とも使えない。

「ちが〜〜〜う!」
と何度言われたことか(汗)。

これに合わせるのは

「リングイネ」と呼ばれる
断面が楕円形のロングパスタ。

もしくは
「トロフィエ」と呼ばれるパスタ。
これ、7センチほどの長さで、
ただ伸ばしたって感じで
両端が細くなっていて、中央が太くて
少々ねじれがあり、形は統一されてなくて・・・

この統一されてないところが良くて
柔らかいところ、もちもちのところ
いろんな食感が楽しいパスタです。

トロフィエは手打ちの場合が多いです。


ジェノベーゼは、おうちによって

茹でたじゃがいもを入れたり
茹でたインゲン入れたり
両方入れたり

バリエーションが色々あるんです。

私はシンプルなものをよくいただきますが、
現地の人でも、作り方が色々あるんですよ。

オレキエッティ

これは「耳」という意味のパスタ。

耳みたいな形からきているらしいのですが
う〜ん、いまいちわからないなぁ。

UFOみたいなんです。
もしくは赤血球?

これに合わせるのは
チーマディラーパという
蕪の上の方らしい野菜を使ったソース。

アンチョビと合わせたこのソースには
必ず「オレキエッティ」なんですよ。

チーマディラーパは日本ではほとんど見かけません。

春先の野菜なので、
わたしは菜花で代用することも多いのです。

大根の葉にも似ているので、
秋には大根の葉で代用することも。

このオレキエッティも、なかなか目にしないパスタですね。

ルールや常識があるけれど

ここは日本

私たちの食べやすい、「美味しい」を追求してもいいと思うの。

イタリアでは、日本人が思っているほど
スパゲッティを食べてなくて
ペンネとかフジッリ(ここでは紹介してないけど)などの
ショートパスタのほうが多く食べられています。

ソースに絡みやすいなどの理由で
形を変えて入れてます。

カッペリーニみたいな細い長いパスタは
あまり食べられていません。


常識にとらわれていると
新しいおいしさは発見できない。

外国人が私たちが「え?」と思う食べ方や
食器の使い方をするのを見てきました。

「なるほど〜」と感心できることもあれば

「いやいや〜」と納得できないこともあります。

文化の外の人の方が
自由な組み合わせ方をする。

私たちは日本人だから、その感性をいかして
私たちの「美味しい」でいただきましょう。

PROFILE

渡邉 憂子
渡邉 憂子オンライン料理教室「魔法のイタリアンレシピ」主宰
イタリア留学経験を活かし、オンラインで本場のイタリア料理教室を開催。自宅で美味しいイタリアンを楽しめるようにし、周りの人々を笑顔にをモットーに活動中。イタリア好きな方、料理自信のない方、大歓迎。一緒に美味しいものを作り、心も満たしましょう。

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