１月６日はエピファニアと言って
イタリアでは祝日なのです。

これ、宗教的祝日。

この日に
東方からやってきた３賢者が
誕生したイエスにお祝いのプレゼントを渡したと言われています。

これで、この誕生の場面が終了するのです。

ですが、
ここからお話の続きがあるのです。

三賢者は、旅をしている途中に
流れ星をみて、イエスが誕生したことを知ります。

そして、お祝いを伝えに行こうと決め、
その時に止まっていた宿屋の奥さんにも
そことを伝え、一緒に行かないか？と誘うんだそうです。

でも、この奥さん
「忙しいから・・・」ということで断って
行かなかったんです。

でも、やっぱりいきたい
ということでお祝いの焼き菓子を持って
後から出発するのですが

奥さんがその場所に着いた時には
イエスたちは三賢者と会ってから、別の場所へ旅立ってしまって

彼女は、お祝いのお菓子を持って彷徨っていた。

というお話。

ラ　べファーナ
とは
べファーナという魔女のこと。

頭ボサボサで
とても貧そうな見た目です。

後から追いかけてイエスに会いに行った奥さんが
べファーナと言われています。

お菓子を持って彷徨っていたことから
この奥さんが魔女に変わったようです。



魔女　べファーナは
夜、いろんなお家を周り、
子供達の枕元にプレゼントを置いていきます。

サンタクロースみたいですね。


プレゼントは

1年間良い子で過ごした子は　お菓子を
悪い子には、炭

なんですよ。


今では、
見た目が炭のお菓子（甘い砂糖菓子）があり、
子供たちは喜んでいるのですが・・・。

わたしが滞在していた時
もうすでに「おとな」だったのですが、
わたしにもべファーナからのプレゼントがありましたよ。

クリスマス期間が終わるということは
これが季節の区切りみたいな感じみたいです。

春夏秋冬だけじゃなくて
もっと細かく季節かある感じがします。

日本でもそうでしょ？

初まりの時
始まりや別れの時期
芽吹きの時
雨の時期

などなど

そういう日本では感覚的に感じているところが
イタリアでは日付でバッチリ決まっている感じがします。

その一つが１月６日
ラ　べファーナ　エピファニアの日ですね。

こういう
時期というのか季節というのかの変わり目

イタリアではいろんなものを燃やすんです。

この日も
大きな魔女の形をした人形をつくっておいて燃やしたり
枯れ草を山のように積んでおいて燃やすんです。

とにかく、なにか燃やしてます（笑）。

本当に変わり目の時は
いろんなものを燃やしてます。

なんか、燃やして新しく始める決意なのか？

畑とか燃やすことで新しい芽が出てくることを促すなんてことがあるから
それならってってことなのか


キリスト教とは違う
元々あった宗教的儀式が残っているような感じがしますね。


まぁ、私が滞在するところは
ちょっと郊外なので、
畑やら自分の庭やらがとても広くて、
燃やすことも可能なんですよね。