カーニバルとは
キリスト教の復活祭の前、肉食をしない時期があって
その前に肉を食べることを楽しもう！
とういう感じでできたものらしいのです。

日本語で言う「カーニバル」ってなんなのか分かりにくいんだけど、
イタリア語だと
「カルネバーレ」と言います。

カルネは肉

よく「謝肉祭」と訳されるけれど、
肉を食べることを楽しむこと。

現在では、肉を食べる期間というより
ベネツィアでは、いろんな衣装を着て、
自分たちの身分を偽って、
いろんな身分の人との交流を楽しむということをしていたらしい。
ベネツィアでは
衣装に意味があって、
金持ちがメイドの真似をしていた
とか、
逆にお金持ちを装っていた
とか

医者の真似をしているとか
調べると色々出てきます。

街全体で、大きな劇をしているかのようです。

その他の土地だと、
大きな山車をつくって練り歩くとか
こちらの方が多いかな。

そして、これ、肉だけでなく
美味しいものを食べることを許す期間って感じなので、
火曜日とか木曜日に
お菓子をたらふく食べる日があるようです。

カーニバル期間に食べられるお菓子がいろいろあります。

大抵揚げ菓子

私がいた北イタリアでは
フリテッレと呼ばれる
ドーナツのような揚げ菓子が有名。

これ、一口大（もうちょっと大きい）の丸っこい形で
中にカスタードクリームだとか
ザバイオーネと呼ばれるお酒の効いたカスタードクリームが入っていることが多いのです。

また、呼び名が地域によって変わるのですが、
「キアッキェレ」と呼ばれる揚げ菓子も

これ、小麦粉を練った生地を細長く切ってあげる
サクサクした感じのお菓子。
生地自体には甘味がなくて、粉砂糖をかけてその甘味で食べる感じ。

この
上に載せている画像がキアッキェレですよ。


いろんな種類の揚げ菓子があるのです。

「なんとか木曜日」とか
「なんとか火曜日」
なんて言って
大量にこのような揚げ菓子を作って
家族で食べる日があるようです。

あ、これ、カーニバル期間だけですよ。


現在でも私の元に、
「こんなお菓子作ってたよ〜」
なんて画像付きでメッセージが送られてきます。

もし、カーニバル期間中にベネツィアに行くことがあれば、

TONOLO（トーノロ）
というお菓子屋さんに行ってみてください。

ここのフリテッレのザバイオーネが私のイチオシです。

ザバイオーネはマルサラ酒を使ったカスタードクリームなので、
結構お酒の風味が強いのです。

この香りがまろやかで、ちょうどよく思うのです。

ベネツィアには
ベネツィアにしかないフリテッレがあります。

それは、りんごとレーズンの入ったもの。

これにはクリームが入らないので、
クリーム入りより軽い。

フリテッレ
いろんなお店で売られているのですが、
お店によって本当に違うので、
自分の好きなお店を探すのも楽しいかと思います。

一口サイズなので、いろんなところで買っても
平気で食べられると思いますよ。

フリテッレベネツィアーネ

お店で買って食べることが多かったのですが、
イタリアにも、ホットケーキミックスみたいな

「フリテッレミックス」みたいなものがあって
子供のいるご家庭では、おうちで作って楽しんでるんですよ。

だから、
簡単におうちで作れるレシピをご紹介します。

ホットケーキミックス　　　　200g
卵　　　　　　　　　　　　　１個
植物油　　　　　　　　　　　大さじ１
牛乳　　　　　　　　　　　　大さじ４
りんご　　　　　　　　　　　１個
レーズン　　　　　　　　　　大さじ２
揚げ油
グラニュー糖

レーズンはヒタヒタのお湯につけておく。
りんごは皮と芯を取り除き、５ミリくらいの角切りに。
卵、牛乳、植物油をボウルに入れてよく混ぜる。
ホットケーキミックスをいれて混ぜる。
りんごと水気を切ったレーズンを生地にいれて混ぜる。
温めた油にスプーンですくって落とす。
弱めの中火くらいでじっくり揚げる。
油を切ったら、グラニュー糖をまぶす。