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バールにはメニューがないの!?

バールにはメニューがないの!?

イタリアに行くとよく見るBAR

これ、バーではなく「バール」と呼びます。

カフェみたいな感じのお店。

でも、現地の人は立ち飲みが多い

それに、お酒ものめる。

サンドイッチみたいな軽食やおやつも取れる便利なお店

でも、ここ、メニューがないんです。

外国人観光客の多いところならあると思うのですが、

普通のバールは地元の方向け

常連さんも多いし、だいたいイタリア全土で同じものを提供

だから、当たり前の感覚なんですよね〜。

一般的なバールのメニューを紹介しますね。

イタリア人の当たり前の感覚、なんとなく掴んでみてくださいね。

メーニュー 一覧

一般的にバールにあるもののメニュー

・コーヒー

  それに準したコーヒーの種類がいくつか

・ジュース

・水

・ワインなどのアルコール

・アイスクリーム(ジェラートを置いてるところもある)

・パンやクッキーなどの菓子類

こんなところが一般的かな

コーヒーの種類を紹介

まず

カッフェ

これはエスプレッソのことです。

デミタスカップに入って出てきます。

一口、二口くらいで飲み終わってしまう濃いコーヒーです。

ドッピオと呼ばれる倍量のもの

ルンゴと呼ばれる、

コーヒー豆の量は同じで水の量が多めのもの

コレットという、

高アルコール入りのエスプレッソ

わたしのいたベネト州ではグラッパというお酒をよく入れてました。

カフェアメリカーノ

エスプレッソが大きめ(日本では普通サイズ)のカップに入って出てきて

お湯の入ったピッチャーが一緒に出てくる。

好きな分だけお湯を入れて薄めて飲むもの

カフェマッキャート

エスプレッソに泡だった牛乳の泡を少量入れたもの

マキャトーネ

牛乳の量が、マキャートより多く、カプッチーノより少なく入っている。

普通サイズのカップで出てくる。

カップチーノ

エスプレッソに泡が多めの牛乳が入っているもの。

朝食の定番の飲み物。他の時間帯には飲まないことが多い。

あ、この写真はローマのパンテオン近くにある

Tazza d’oro(タッツァドーロ) という名前のバール

ここのカプチーノがローマで一番美味しいと思ってます。

カフェラッテ

コーヒー牛乳。

これ、カップでなく、グラスで提供されることが多い。

ラッテマキャート

温めたたっぷりの牛乳にエスプレッソを入れたもの。

カフェラッテより牛乳多め。

こちらもグラスで提供されることが多い。

デカフェイナート

カフェインレスのコーヒー

オルツォ

麦のコーヒー、子供がコーヒーの代わりに飲んでいたり、

カフェイン取りたくない人、取りたくない時間帯(午後)に飲む人が多い。

ジンセンと呼ばれるちょっと漢方系の名前の入ったカフェなんかもあります。

最近出てきた感じですが。

初めから甘く味付けされていて、女性に人気があるようです。

ちょっと漢方薬のような香りがしますが

嫌な感じではないです。

ジュースは2種類あります。

ジュースは

スッコと呼ばれるものと

スプレムータと呼ばれるものがあります。

違いは、スッコは瓶入りジュースで

スプレムータは絞った生ジュースです。柑橘系がほとんど。

スッコ

瓶入りのジュースで、コップに入れ替えてくれます。

オレンジ

りんご

パイナップル

洋梨

などあります。

果汁のジュースというより、ネクターみたいにドロっとしています。

わたしが好きなのは

洋梨と桃

スプレムータ

果物を絞ったジュース

生ジュースといえばいいのかしら?

わたしがみたのは柑橘系、

オレンジとかグレープフルーツとかが多かったな。

目の前で絞ってくれるのでみていて面白いです。

お店によっては、室温に置かれているものを絞るので

ぬるい時があります。

氷が必要な時は「コン ギアッチョ!」とお願いしてみましょう。

水も注文できます。

コップで出てくることが多いでしょう。

ペットボトルが欲しかったら、

「ボッティリア!」といってみましょう。

水は、炭酸水と普通の水の2種類があります。

炭酸水は「フリッツァンテ」

普通のは「ナチュラーレ」です。

ペットボトルはキャップに色がついていたら普通の水

白いキャップなら炭酸水です。

以上のメニューはどこのバールにもあるかと思います。

季節限定で

チョコラータ(ココア)があります。

イタリア人は、ここに山盛りの生クリームを乗せるの。

飲むというより、食べるって感じ。

温かいデザートと思ったほうがいいかも。

ここで、ちょっとイタリア語講座

これって置いてある?

とあるかどうかわからない時に

ヴォレイ ○○○」と言って注文してみましょう。

このヴォレイという表現、丁寧な言い方なのですが、

ひょっとしてあるのかしら?というニュアンスが入るもの

だから、まだ暑い時期だけど、ココア飲みたい!と思った時に

ヴォレイ ウナ チョコラータ・・・(ココアあるかしら?)」みたいに使うといいらしいです。

師匠の奥さんのアドリアーナから聞いたのです。

イタリア語会話などの本では、常に注文の際、

「ヴォレイ〜」で書かれています。

ヴォレイ ウン カッフェ

(コーヒーください)なんだけど、

バールにはコーヒーがあるに決まってるのに

「コーヒーってあるかしら?」というようなニュアンスになって

なんだか嫌な言い方になっているらしいです。

最近は耳にすることが増えてきたけれど、

ペル ファボーレ

という言葉。

本には「お願いします」みたいな

丁寧な意味というような書き方をされているので

使うに日本人が多いのだけど、

一度、バールで使ったらそこにいたお客から、店員からみんな

え!?」って顔して、わたしを見た時があったんです。

どうやら、意味は「お願いします」なんだけど、

上のものが下のものに言う言葉みたい。

だから、「コーヒーをお願いするわ!(フンッ)」と強めに言っている感じ。

あまり使わない方がいいのですよ。

どうしても何か丁寧にしたかったら、

ありがとうの「グラツィエ」か

「ペル ピアチェーレ」とつけるのがいいかもね。

でも、バールくらいなら、いらないな。

PROFILE

渡邉 憂子
渡邉 憂子オンライン料理教室「魔法のイタリアンレシピ」主宰
イタリア留学経験を活かし、オンラインで本場のイタリア料理教室を開催。自宅で美味しいイタリアンを楽しめるようにし、周りの人々を笑顔にをモットーに活動中。イタリア好きな方、料理自信のない方、大歓迎。一緒に美味しいものを作り、心も満たしましょう。

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