みんな大好きなカルボナーラ
イタリアでも2種類作り方があって
互いに牽制しあっているという面白い状態なのです。
今回はそんなカルボナーラから見える
イタリア人のメンタリティについて書いていきますね。
カルボナーラとは
これ、諸説ありますが、
重労働の炭焼き職人が食べていたパスタという説
上にかける胡椒が炭を表しているとか、
戦後、アメリカ兵が持ち込んだベーコンで作らせたパスタ
なんて説もあります。
どれが本当なのか、よく話からないですね。
ローマにはカルボナーラの発祥というレストランがあるそうですが、
レストラン自体が「それは違います」と言っているそう。
イタリアでのカルボナーラ
本場では
グアンチャーレとペコリーノで作るみたい
でも、パンチェッタとパルミジャーノ(パダーノ)で作ることも多いですよ。
・卵、チーズとベーコン
・生クリーム、卵、チーズ、ベーコン
大まかにいうとこのどちらかの2種類のカルボナーラがあります。
※グアンチャーレ(頬の肉のベーコンみたいなもの)
※ペコリーノは羊のチーズ 塩気が強いです。
パンチェッタはバラ肉 ここではあえて「ベーコン」と記載しました。
この作り方が本当だ!
なんてお互い言い合っているのです。
まぁ、こんな言い合い、どこの国にもあるんじゃないですか!
まぁ、それを言って楽しんでいるみたいなことですね。
わたしの体験で言うと
留学中、わたしは北イタリアのトレヴィーゾという街に滞在していました。
ホームステイしていて、そこの家族と一緒にご飯を食べていました。
銀行家のおうちに滞在してた時がありました。
何食べたいかリクエスト聞いてきたので、
「カルボナーラ」と言ったんです。
すると、「作り方知ってるか?」と聞かれ、
「知らない」と答えると、レクチャー付きで教えてくれました。
その時は、生クリームはないカルボナーラでした。
ものすごく濃厚で、驚きました。
この時のカルボナーラは
とろ〜っとしたソースになっていて!!!
それはそれは美味しかったのですが、これはいいのか?と不思議でした。
最後に熱々のオイルをかけるから、「火が通る」
と言っていたけど、本当かな?(信じてない)
そして、「これが本当の作り方だ!」と断言していました。
この後、何かにつけて、カルボナーラを作ってくれて
唐辛子を入れたピリ辛カルボナーラも作ってくれました。
この時、教えてくれたのはミケーレさん(男性)でした。
この作り方をミケーレ風とわたしは呼んでいます。
ミケーレさん、わたしがオムライスを作った時は
「卵にはちゃんと火を通してくれ!」と言っていたのに、
これは固まってないのですよ!!
熱々のオイルをかけるから、ちゃんと火が通っているとのことでした。
で、別のお宅
ローマ出身のお父さんとセルビア出身のお母さんというお宅に滞在していた時、
ここでも、カルボナーラを作っていて
ここでは生クリームを入れて作っていました。
前のお家ではこう作るよ〜って教えたもらったんだよ。
なんて話すと
「我が家はローマのレストランの作り方のなのよ!」と力説!
面白いことに、
「もぉ、わかってないわね、そのお家!」
みたいなことを言っていました。
わたしは、どちらのカルボナーラも食べているので、
どちらも同じように美味しいことを知っています。
そこまで、闘争心を露わにしていうことかな?と不思議に思っていました。
何年も経って、Facebookで繋がったイタリア人たち、
みんな、日本人のわたしに
「カルボナーラに生クリーム入れる?」と聞いてくる。
生クリームを使うほうが失敗しにくいんですよね。
だから、うちで作る時は生クリーム入りが多いので
「生クリーム入れるよ」と返すと、
「Nooooooo!」
と返ってきます。
ほぼ全員、この回答。
笑いるくらい、同じです。
あとね、イタリアでカルボナーラを頼むと
日本のようにトロ〜ッとしたソースではなくて
スクランブルエッグ?というものが出てくることが多いらしい
なぜ、「らしい」かというと、
わたしがイタリアであまり外食しないからです。
人のお家で食べていることが多くて・・・。
なかなかいないでしょ!?
イタリア人家庭でご飯食べてることが多い人って(笑)
カルボナーラのレシピ販売してます。
どちらも本場イタリアマンマからのレシピです。
レナート風は生クリームありの失敗しにくいもの。
ミケーレ風は生クリームはない方のもの。
PROFILE
- イタリア留学経験を活かし、オンラインで本場のイタリア料理教室を開催。自宅で美味しいイタリアンを楽しめるようにし、周りの人々を笑顔にをモットーに活動中。イタリア好きな方、料理自信のない方、大歓迎。一緒に美味しいものを作り、心も満たしましょう。
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